今回は車椅子をご利用のお客様から、『一人でも外出出来る様にしたい』とのご要望でした。
車椅子の場合、玄関は引戸が理想です。開き戸だと、ドアを手前に引いて身体をかわさないといけないからです。
また、段差がある場合、スロープなり、昇降機なりを設置しないと道路まで出られません。
O様邸の玄関の場合、開き戸で尚且つ、玄関ドアの両脇が壁になっているので、大きな開口の引戸にすることが出来ませんでした。
そこで今回ご提案させて頂いたのは、自動ドアシステムの導入と、玄関の内外にスロープを設置するというものです。
まず自動ドアですが、LIXILのDOACという商品を使います。
DOACを使うことによって、リモコン操作での施解錠・ドアの開閉まで出来るようになります。
スロープはデザインと使用する材料を検討し、費用・耐久性・メンテナンスの面で優れている『セランガンバツ』という木材で造る事になりました。
セランガンバツ材はウッドデッキやフェンスに使われていて、高い耐久性と強度を持ち、硬く緻密な材質により腐食や虫害に強いです。滑りにくくする為、表面にリブ加工も施す事もでき、最適だと思いました。
安全かつ快適な角度で施工し、バリアフリーの規格に適合するようにしました。
こちらが施工後の写真です。
こちらが、DOAC。
自動ドアの動画もご覧下さい。
リモコン一つで動画のような動きをしてくれます。
スロープの手前で開錠ボタンを押すと開錠してドアが開き、車椅子で玄関の中なり、外に出てから、施錠ボタンを押せば、ドアが閉まり施錠されるという流れです。
また、手動での施解錠も出来ますし、オートアシスト機能が付いていて、玄関ドアを少し開くだけで、全開位置まで開き、全開後はタイマーによって自動で玄関ドアが閉じてくれます。
車椅子をご利用でなくても、両手が塞がっている時や、ベビーカーをご利用の方などにも、オススメです。
住宅の玄関が車椅子をご利用のお客様にとってアクセスしやすくなり、バリアフリーな環境が整備されました。